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  >  Diary   >  フランス留学の手続き色々:VISA, OFII,CAF,奨学金etc

 

こんにちは、しずくです。

そういえば、フランス留学のいろいろをまとめたレポートを書いたなあ、と思い、留学の報告書を引っ張りだしてみました。

留学に行く方、もしよろしければ参考にしてみてくださーい!

 


 

1.出発前の準備

《留学の目的》
パリへ留学することは、私の中学生のころからの夢でした。しかしそれは少し違い、ビジネススクールに入学するということではなく、ファッションの大学でデザインを学ぶという夢です。そのため、私の留学の目的は、英語を習得することやビジネスを学ぶといったことに重きを置いているわけではなく、フランス語を学ぶということが一番の目的でした。ここは普通に留学する人とは少し違うところかもしれません。私にとっては、この留学は自分の夢をかなえるための一つのステップだと思っていました。

《VISA 申請》
フランスに行く前に苦労したのはビザを取ることです。あず、必要書類がかなり多いです。気合いを入れれば一か月程度でそろうかもしれませんが、通常かなり時間がかかるものなので気を付けてください。早め早めに行動して損はないと思います。ネットで情報を収集しながら書類をそろえましたが、それでも書類が一枚足りず(親を保証人に立て、銀行口座を親名義のもので提出すると、パスポートが必要で、親はパスポートを持っておらず、調べたところによると戸籍が必要と書いてあったが、実は免許証のコピーも必要だった。大使館 HP には書いてありません、持っていかないともれなく受付のおばさんににらまれます)、郵送しなけれならなかったので、ビザを取る人は気を付けてください。

《留学費用と日本での奨学金》
留学費用は、自分で少し貯金したお金に加え、大半を両親に出してもらいました。しかし、協定校留学だと授業料は明治に納めるため、認定校などに比べると費用は安いと思います。奨学金は大学外国留学助成金と父母会から合計 31 万円、Jasso から毎月 10 万円×10か月分支給していただき、かなりの部分をカバーしていただいたと思います。

 


2.到着後の手続き

《OFII》
フランスに一年滞在すると、移民局で滞在許可書を必ず発行してもらわなければなりません。ISC で説明会がありますので、必ずそれに参加してください。それから自分で手紙を郵送し、手紙を受け取ります。次に健康診断のランデブーを取りに、私の場合は 16 区に住んでいたので Cite universitaire に行きました。(住む場所によっては、そのまま健康診断の日にちが手紙で指定されることもあります。)そこでやっと健康診断のランデブーを取ったのですが、パリということもあり、10 月頭くらいに取りに行って 12 月でした。入国してから三か月いないにこの許可証を取らなければいけないのですが過ぎてちょっと焦りましたが、そこはフランス。全然問題なかったです。

《CAF・フランス学生住宅補助金》
半年以上フランスに留学する学生は、フランス政府から住宅補助金が受け取れます(地方によって手続き方法が違います。私の場合はパリ市内なので気を付けてください)。この手続きは大学側はまったく手伝ってくれないので、自力でやる必要があります。手続きはすべてフランス語なので、フランス語が話せない友達は苦労していました。インターネットで申し込むことができ、滞在許可書やビザのコピーなどが必要です。OFII の許可書がもらえたらやるといいと思います。私はネットで事前に申し込んでおき、そのコピーを持って OFII のオフィスまで書類と一緒に持っていきました。郵送でもできるのですが、行った方が早いしなによりなくならなくて安全だと思います。私の場合、毎月 200 ユーロほどもらえましたが、ホームステイ、コロカションなどにもよって額が変わります。

《Securite Sociale》
一年留学すると、社会保障に入る必要があります。これは大学でサポートしてくれます。200 ユーロと少しかかり、出生証明書のフランス語訳が必要です。
また、私は最後まで手続きをしませんでしたが、病院などに行ったときにこの手続きを終えないと払い戻しがしてもらえません。7 割ほど戻ってくるそうですが、やらなくてもまあ病院にかからなければ問題はありません。この手続きはかなり厄介です。
※住民票など各書類は、在フランス日本大使館で翻訳してもらえます。費用も 9 ユーロほどで、日本で翻訳してもらうよりも安く済むと思います。

 


3.協定校での諸手続き

《履修登録》
履修登録の方法はすこし大変です。期限がメールで送られてくるので気を付けてください。基本大学と一緒でネットでの登録です。たまにシラバスがありません。私はかけで登録しました。

 


4.宿舎と日常生活

《住居》
私はたまたま住居は探さずに済みましたが、通常はかなり時間がかかるものだそうです。早めに探しておくことをお勧めします。

《日常生活》
日常生活は、パリということもあり、遊ぶところがたくさんあります。美術館や歴史的な遺産ももちろんたくさんあって、一年間飽きないことは間違いないです。むしろ行ききれないと思います。勉強だけでなく、いろいろなところにふらっと行って、自分の中の感性をやしなえるところもパリの強みだと思います。しかもヨーロッパ各国へかなり安くいくことができます。ぜひ、たくさんの国を旅行していろいろなものを見ることをおすすめします。
また、季節によっていろいろなイベントがあるので、それに友達と参加してみると楽しいと思います。夜どうしやっているイベントも多くあります。
大学の留学生サポートのサークルがいろいろなイベントを企画していてそれに参加すると留学生の友達がたくさんできると思います。が、ほとんどがクラブへ行ってお酒を飲む、というようなものなので、お酒が飲めずクラブが苦手な私はそれよりも家でフランス人の友達とホームパーティーをしたりしている方が好きでした。

《治安》
私は特に何もありませんでしたが、パリは日本と比べると治安が悪いです。特にメトロや観光地にいるとすりがたくさんいます。私も日本人の友達二人とシャンゼリゼを歩いているときに、署名してくれと言ってお金をせびってくるお姉さんたちに囲まれました(なにも取られずにはすみましたが)注意してください。また、すりにもたくさんの種類があるので、町に出る前に一度ネットでどういった種類の犯罪があるのか調べておくといいと思います。

また、私が留学していたときにフランスで一番ひどいと言われるシャルリーエブドのテロ事件が起きました。日本でテロなどほぼありえなく、リパブリック広場で行われたデモに私も参加しました。怖いとは思いましたが、フランス人の権利に対する熱心な姿を見て関心しました

 


5.協定校のカリキュラム・履修した授業、課外活動、留学の成果

《授業》
授業は半数が英語で行われており、フランス人も留学生も半々くらいでいます。プレゼンテーションが毎回あり、英語が特に得意でない私はなかなか苦労しましたし、恥ずかしい経験も苦い思いもたくさんしました。しかし、そのたびに成長を感じたのも事実です。どの授業もそこまで課題は多くなかったです。
TOEIC の授業とフランス語の授業のみフランス語でとっていました。最初は春学期は専門的な授業をフランス語でとろうと計画していましたが、まだフランス語が十分ではないと感じ断念しました。

《フランス人の友達との交流関係》
私は日本語の授業に参加し、日本語を勉強しているフランス人を自分で見つけ出して一緒に勉強しました。また、その友達に日本で勉強していた子を紹介してもらったりしてランゲージエクスチェンジをしていました。

《アルバイト》
フランスでは長期でアルバイトはしませんでしたが、知り合いの紹介でパリコレクションでフィッターのお仕事を何回かやらせていただき、将来のビジョンがより明確になるいい経験になりました。また、Japan Expo でも四日間アルバイトをしました。こちらはネットで応募していたりするので、挑戦してみるといいと思います。フランスの人々がいかに日本の文化が好きかということを体感できると思います。

《留学の成果》
語学力はもちろん伸びましたが、パリにいたときは様々なことを自分で決断し、いろんな困難な問題を一人で解決しなければいけなかったので、それ以外にも一人で生きていく力というのが一番ついたと思います。
また、考え方も変わりました。留学に行く前までは日本で就職して、結婚して、そのまま老後を過ごすのだろうなあ、と漠然と考えていました。ですがニューカレドニアの短期の語学留学で人生の恩師ともいえるフランス人の先生に出会い、留学に行かないかと声をかけていただき、がらっと人生が変わりました。次の私の目標は、フランス語でファッションの授業を受け、フランスで就職をし、生きていくことです。それほど、フランスは私にとって魅力的な国です。まだ私のフランス語は満足のいくものではありません。これから一年間、日本にいる間にまだまだ勉強をして、日本でできることを着実にこなしていきたいと考えています。

 


6.帰国準備と帰国後の手続き

帰国の準備は私の場合はネットとケータイの解約ぐらいでほかに大変なことはあまりなかったです。銀行口座はまたパリに戻るつもりなのでおいてきました。帰国後の手続きは、奨学金をいろいろともらっていたので、今まさにいろいろな書類を片付けているところです。
レポートなどが多いので、暇な時間でやっておくといいと思います。

 


7.商学部学生へのメッセージ

あのとき留学したいなら一年間やってみなさいと言われ、チャレンジして本当に良かったです。留学は、絶対にマイナスになることはありません。みなさんも、留学に行きたいと少しでも思うなら挑戦してみてください。大人になってから留学することは容易ではないです。
大学生の今だからこそ感じられることもたくさんあると思います。プラスしてフランスに留学すると、英語とフランス語の両方を伸ばすことが出来ます。そして、語学以外に魅力的なポイントも上述したようにたくさんあります。ぜひ皆さんもそんな素敵な国であるフランスへ留学してみてください。

 

 

 

A bientôt.

Shizuku

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フランス・パリに1年留学。ニューカレドニアで7ヶ月就労。現在は日本でOL生活。フランスが好き。フランス語勉強中。