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  >  Diary   >  Beauty   >  アラサー、歯列矯正を始める。ご飯が食べられなくて泣く。

27歳になり、一括で支払いをしても数年生活に困らないくらいには貯金ができたので、ずっと行いたかった歯列矯正を行うことにした。

横顔が映った写真を見るたびに、自分の歯が出ていることがとても気になっていた。人からは「そこまで目立たないと思うけどね」と言われても、自分が気にしていること、特に身体のコンプレックスは、一生涯ついてまわる。見たくなくても朝は顔を洗わなければいけないし、かじったトーストに残った歯形はがたがただし。1日の始まりだけでも、自分の歯並びの悪さを自覚するタイミングはたくさんある。

大人になり、ある程度お金を稼ぎ始めて、お金で解決できることがこの世の中には割と多いことと、お金で解決することも時には必要だということを学んだ私は、なんだか今ならより気軽に歯列矯正を行える気になっていた。それに感染症対策の影響でずっと外出時はマスクだということも、私の背中を後押しした。

3年ほど前にも数件歯医者さんでカウンセリングを受けていたのだけれど、新しく行った矯正歯科専門医の女の先生がいい人そうだったのでカウンセリングの後にそこで即決して、即日で検査を受けてきた。あの動かなかった3年は、たった1日で前に進んだ。我ながら決断力と行動力にびっくりだ。100万払うことを決心した人間には、3万5千円の出費はいつものランチを支払うくらいの感覚になっていた、のかもしれない。

その後、検査の結果を聞いて、支払いをしたかったのにクレジットカードの上限額が30万で支払えないという恥ずかしい思いをして(無事に変更して支払いできた)、4月18日に初めて上の歯のブラケットをつけてワイヤーを通して、5月2日に下も装着した。表側のワイヤー矯正だ。

最初の方はなんてことなかったのに、寝て起きたら歯がむずがゆい。とにかく、かゆい。かゆいかゆい。思わず指で歯をこんこんと叩いて、指をかんでしまうほどに。今なら犬のきもちがよくわかる。私も骨型のガムがほしい。ただ、矯正中はガムもキャラメルも禁止なのである。思わず赤ちゃん用の歯固めを買うか・・・と一瞬とち狂ったアイディアが頭に浮かぶ。今この文章を書いている間も、かゆい。何もしていないときは、痛いというよりかゆい。

ただ、ご飯を食べ始めるとむずがゆさはどこかへたち消えて、モノをかむたびに痛みが走る。想像以上にかめないし、痛い。最初は前歯でトーストをかむことさえもできなくて、こんなに食べれなくなるものかと愕然とした。幸い奥歯が無事だったので小さく分けて口に入れ、奥歯でかみ砕いた。今は上下ついていて、奥歯も壊滅。もうどうやって食べろというのか。

その時に歯医者でワイヤーを通した後に説明書きを渡されて「ご飯はこんなものを食べるといいですよ〜」と受けた説明をもっとちゃんと聞いておけばよかったと後悔した。こんな痛み、余裕じゃん!と思っていた自分はばかだった。友達が「痛いよ!」と言っていた意味も、このときやっとわかった。

しかも今は奥歯がうまく噛み合わないから、やわらかい食べ物でさえもかみ切るのが難しい。ほぼ舌ですりつぶす作業と化している。ただ、私はどんなに風邪をひいても食欲はなくならないタイプ。歯が痛いからと言って、食欲はどこかへ行ってしまわない。食べたいものを食べたい。とことん食いしん坊だ。ただ、ごはんを食べることにいつもの2倍以上の時間の時間がかかり、みんなが食べ終わっているのに冷めたご飯を食べている自分を見て、ちょっと嫌になる。でも赤ちゃんの離乳食みたいなごはんは嫌だ。

休み明けに入っている、おじさんに勝手に入れられたランチミーティングの予定が、今からすごくいやだ。一度も行ったことないのに、なぜ今なのか。絶対食べるのに時間がかかるし、あまりかたいものは食べられないし、何よりワイヤーと歯の間に破滅的に詰まりまくる。特にコメ・チーズ・千切りの野菜は最悪。お願いだからそれまでに歯がかみ合うように動くか痛みがマシになっていて欲しい。それかランチが流れるか。後者に期待したい。

ということでだらだらと歯がいかにかゆくて痛くなるかを綴ってしまったが、これを選んだのも私で、歯並びを綺麗にしたいのも私。お金を払っているのも全て私なわけで、この痛みや辛さのぶんだけ自分のあと何年あるかわからない余生が美しい歯並びで過ごせることを考えれば、3年くらい我慢しなければいけないのは承知している(ただ、つけた次の日にもう外したくなったけれど)。

半分くらい痛いとしか書いてない文章になってしまっだ、今後も変化などを記録としてブログに残して行こうと思う。もうちょい有益なやつ。

フランス・パリに1年留学。ニューカレドニアで7ヶ月就労。現在は日本でOL生活。フランスが好き。フランス語勉強中。